「いいな」と思う人に出会えたのに、忙しくてなかなか会えない。
このままじゃ、付き合う前に自然消滅してしまうかも……。
ちょっと待って! 諦めるのはまだ早いですよ。
「会えない時間」を上手に利用して、会えたときの喜びを大きくする方法を恋愛心理学で解説します。





・会えないくらいがちょうどいい!? ご褒美の法則とは?

好きな人とは、会いたい気持ちが高まったときに会いたいですよね。
そんなときに、しばらく会えないなんて……と、不安になるのも無理はありません。
ですが、好きな食べ物だからといって、食べ過ぎて飽きてしまったことはありませんか?

幸福感について研究している心理学者のダン博士が、こんな実験をしました。
2つのグループにチョコレートを食べてもらいます。
その後、1つのグループにはチョコレートを食べることを禁止しました。
一方、もう1つのグループには、チョコレートを好きなだけ食べることを許可しました。
1週間後に再び2つのグループにチョコレートを食べてもらい、「楽しい」という感情のレベルを調べたところ、好きなだけチョコレートを食べていたグループは、明らかにチョコレートを食べる楽しみが減っていました。
それに対して、チョコレートを食べることを禁止されていたグループは、禁止される前よりも「楽しい」と感じていることがわかりました。
たとえ1週間でも好きなものを我慢することで、解禁されたときの喜びは以前よりも高まることがこの実験からわかったのです。


出展:ぱくたそ

・会えることをご褒美にする方法

この実験の結果を踏まえて考えてみましょう。
好きな人があなたと一緒にいて「楽しい」と感じたときに、しばらく会えなくなるとします。
すると、次に会ったときは、「前よりも楽しい!」と感じるはずですよね。
いつでも好きなときに会える環境よりも、「会いたいけど会えない時間」があるほうがいいというわけです。
このご褒美の法則を上手に使うためには、会っているときに楽しいと感じさせることが肝心です。
「もう会えないかも」と不安になるあまり、相手の気持ちを試すようなことを言ったり、駆け引きをしたりするのはNG。ふたりで過ごす時間を純粋に楽しみましょう。


出展:ぱくたそ

・もっと会いたくなるためには?

ただし、たまにしか会えないのはデメリットもあります。
ほかにもっと楽しいことがあると存在を忘れられたり、ふたりの仲が深まらなかったりするからです。
なので、しばらく会えないときはメールのやりとりをして会いたい気持ちを高めます。
さらに、ダイエットやイメチェンをするなど、会ったときの感動を大きくする工夫をするといいですね!
そうすれば、彼はあなたにもっと会いたいと感じて、時間をつくってくれるようになるでしょう。





恋愛心理カウンセラー:美濃部由紀

WRITTEN BY 谷本 由紀

谷本 由紀
心理カウンセラー/マインドフルネスインストラクター 20代は恋愛心理学や占い、モテテクニックの研究...