この人、自分の話ばかりしていて退屈。
わたしのことなんて、興味がないんだろうな……。
出会ったばかりの異性との会話で、うんざりしてしまった経験はありませんか?
このように一方的に話すばかりで、会話のキャッチボールができない人は増加傾向にあります。
今回は、一方的に話さない、コミュニケーション上手になる恋愛心理をお伝えします!

・信頼関係を築けない「自己完結型」とは?


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一方的に自分の話ばかりしたり、相手の話をすぐにまとめようとしたり……。
このような自己完結型のコミュニケーションをとることを、「セルフ・サマライジング・シンドローム」といいます。
本来、コミュニケーションとは相互的なもので、会話のキャッチボールができるのが理想です。
ところが、自己完結型の人は投げてばかりだったり、相手のボール(話)を受けるだけで投げ返さなかったりと、キャッチボールが成り立ちません。
すると、相手は話を聴くばかりになり、おもしろくないと感じてしまいます。そのため、その内容がどんなに役立つものであっても、信頼関係が築けなくなってしまうのです。

・SNSがセルフ・サマライジング・シンドロームの原因になる理由


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今や、SNSは人とのつながりにおいて欠かせないものです。
Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどを発信するだけでなく、コミュニケーションツールとして使っている人も多いでしょう。

ところが、ここに落とし穴があります。
体験したことや考えを長文で投稿するのは、自己完結型の会話をしているのと同じ状態だからです。
SNS上で友達が「いいね!」を押してくれると、それでコミュニケーションがとれているのだと感じて、日常会話でも自己完結型で話してしまうのです。
一方、画像の投稿がメインのInstagramでは文章がなかったり、短かったりするので、それに慣れすぎるとボキャブラリーが少なくなってしまう恐れがあります。
好きな人との会話で、「楽しかった」や「おいしかった」だけでは、あなたの魅力が伝わりません。
普段の会話では「どんなところが楽しかったのか」という点を付け加えることを意識するといいでしょう。





・「この人、わたしに興味がないんだろうな」も、実は自己完結型!

男性が一方的に話しているのを見て、「わたしに興味がないから質問してくれないんだろうな」と考えるのも、実は自己完結型の特徴です。
つまり、お互いに自己完結な会話をしてしまっている……ということも。
相手が一方的に話すのは、あなたに興味がないからではなく、楽しませようとしているからです。
「興味がないんだろうな」で自己完結せずに、さりげなく別の話題を振ってみたり、「わたしの話も聴いてよー!」と冗談っぽく言ってみましょう。
会話上手になるためには、同じくらいの分量で話すのがポイントです。
一方的に話されて退屈なときは、話に割り込むくらいでOK。
また、自分ばかり話していることに気づいたら、「◯◯くんだったら、こんなときどうする?」というように相手にボールを投げるといいですよ。



恋愛心理カウンセラー:美濃部由紀

WRITTEN BY 谷本 由紀

谷本 由紀
心理カウンセラー/マインドフルネスインストラクター 20代は恋愛心理学や占い、モテテクニックの研究...