気になる人には、そっけない態度をとってしまう。
あんなに会うのが楽しみだったのに!
恋愛対象外の人には、愛想よく接して勘違いさせちゃうし……。
どうしてうまくいかないんだろう?
そんな風に感じたことはありませんか?

好きだからこそ素直になれないのは、複雑な心理が働いているからです。
今回は、そんなあまのじゃくな心の仕組みを解説します。

・好きな人ほど意地悪したくなる心理


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小学生のとき、好きな女の子にわざと意地悪をする男子はいませんでしたか?
好きな人ほど意地悪したくなるのは、「反動形成」という心理が働くからです。
反動形成とは、フロイトが発見した自己防衛本能のひとつで、本心とは反対のことを言ったり、行動したりすることをいいます。
なぜ、そのようなことをしてしまうのかというと……
好きな人ができると、「恋愛を成就させたい」と望むものですが、それと同時に、「嫌われて傷つきたくない」という不安も感じます。
つまり、「相手に好意が伝わると、傷つく結果になるかもしれない」という恐れから、「好きではない」という態度をとってしまうということです。
また、嫌いな職場の先輩や苦手な人に対して、その人に好感を持っているような態度をとってしまうのも、反動形成が働くからです。
他の人よりも話しかけたり、丁寧すぎる接し方をするなど、嫌っていることがバレないように本心と真逆の振る舞いをすることがあるでしょう。




・好きな人の前で素直になるために必要なこと

ただ、意地悪ばかりしていると、好きな人と良好な関係を築くのは難しいですよね。
好きな人の前で反動形成が出ないようにするためには、自分に自信を持つことが大事です。
「傷つきたくない」と強く思うのは、「うまくいかないだろう」と、あなた自身が諦めているからです。
自分に自信が持てるように長所を伸ばすなどの努力をして、「この恋はきっとうまくいく」と思えたら、反動形成は出にくくなるはずです。

・あまのじゃくさんのキラーフレーズ!


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好きな人の前で素直になるためには、好きでも嫌いでもない異性の前での自分の振る舞いを思い出すといいですよ。
反動形成が出ない相手に対しては、自然体で接しているんじゃないでしょうか?
好きな人を意識しすぎないことで、だんだん良いコミュニケーションがとれるようになってきます。
それでも、あまのじゃくな態度をとってしまったときは……
「好きな人の前では、素直になれないんだよね……」と、本心を伝えれば、相手はドキッとしますよ。

こんなに大胆なキラーフレーズは言えないという人は、「素直になれなくて、ごめんね」というように、本心と反対のことを言ったときに謝るのがポイントです。
そうすれば本心が相手に伝わり、少しずつ良い関係を築いていくことができますよ。





WRITTEN BY 谷本 由紀

谷本 由紀
心理カウンセラー/マインドフルネスインストラクター 20代は恋愛心理学や占い、モテテクニックの研究...