西日暮里駅から徒歩3分、開成高校を通りすぎた場所に、家族連れでも落ち着いて入れるカフェがあります。そこは環境ライターであるオーナーが子供のころ通っていたお風呂屋さん「富来浴場」の目の前にOPENしたことから、フロマエカフェという名が付きました。

その後、経営はオーガニックフードイベント「アースデイマーケット」を主宰する冨山さんの手に移り、これを機に「from a&e cafe」と呼び名は変えずに表記を変えてリニューアル。
店名の「a&e」には、「Alternative & Ethical trade」だったり、「Air & Earth」だったり「Agriculture & Energy」「Art & Education」と様々な願いが込められてます。よりコンセプトの洗練されたカフェに生まれ変わりました。

●”発酵”食の美味さを堪能できる「from a&e cafe(フロマエカフェ)」

今回お店に伺ったのは火曜日。火曜と金曜は「酒粕くらぶ」がメニューを担当されています。寺田本家とのコラボレーションで生まれた発酵ランチがいただけました。
寺田本家は、知る人ぞ知る無農薬米、無添加、生もと造りの独創的なお酒造り(自然酒)に取り組んでいる清酒の醸造元で、「自然酒五人娘」「発芽玄米酒むすひ」などは、自然派の呑兵衛のハートをわしづかみにしていますよね。
寺田本家のある千葉県・神崎町では、寺田本家が発起人になり、毎年3月に「お蔵フェスタ」が開催され、町おこしに一役買っているのです。

◆こちらをいただきました！

・発酵発芽玄米酒粕のタコライス ベジミート唐揚げのお皿 1300円
寺田本家とのコラボで生まれた発酵ランチプレート

photo by たっくんKT

糀入りコーンクリームスープ付き。人参の卸しも入っていたかな。濃厚で味わいのあるスープ。
唐揚げがメインで、糀で和えたお野菜もいっぱいとれました。カラダがすごく喜んでくれそうなプレートです。
こうして野菜も一つ一つ手間がかかってくると、ずいぶんと食感も変わって楽しく美味しくいただけます。

・酒粕クリームぐらたんのお皿 1200円

photo by たっくんKT

酒粕ちいずを使った濃厚なのにヘルシーなグラタン
酒粕の味がとっても気に入った一品です。見た目シンプルだけど味わい深いのはやはり酒粕のうまさでしょうね。
セットドリンクにフルーツ酵素ジュースをいただきました。

photo by たっくんKT

・ベジ唐揚げ 400円
唐揚げがほんとにおいしかったので、つい単品でおかわりしました。

●居るだけで気持ちも楽になれるカフェ

photo by たっくんKT

環境ライターの方が作っただけあって、店づくりにもこだわりが見られます。
自然素材の珪藻土の壁は電磁波を抑え、とても心地よい空気が流れます。国産の間伐材でつくられたお店のロゴ入り料理プレートも目を引きます。床材も同じく国産の間伐材をタイル状にしたもの。
銭湯を意識したタイルが張られたカウンターもおしゃれですね。
外からの優しい太陽光が差し込んでくるのもこだわりの設計です。
壁にしても、床にしても、修繕が割と簡単であることも、環境負荷の軽減といえます。

奥まったスペースでは、ギャラリー展示などの利用も可能。以前、山梨県都留市の在来種を紹介する「めぐるタネ展」と言う催しが開催されていたりしましたよ。冬に零下になる土地でも水耕栽培できる野菜のお話など、個人的にはとても興味深かったです。

店内で過ごすうち、カラダがすうっと楽になってくるのは気のせいではないでしょう。
心地よさでは群を抜くベジカフェ。
銭湯のように、その日の疲れを癒しに来る場所としてもおすすめしたいですね。

●夜もまったり、まじりけのない発酵の旨いお酒で。

お店で提供される食材やお酒は、無農薬農家さんや環境共生型農業を営む農家さんをはじめ、関係を結んできた方々からのもの。お店のコンセプトである「友産友生」をテーマにつながりを活かした食が提案されています。
多くの方の手で大切に作られてきたカフェですね。
夜にはおいしいお酒も楽しめます。まったりと素敵な時間を過ごすのも良いですねー。

【お店データ】
from a&e cafe(フロマエカフェ)
http://fromae.jp/
営業： 11:00～21:00(金土日～22:00) 月休
住所： 東京都荒川区西日暮里4-21-7 コート池上1階
電話： 03-5834-7126
最寄駅:JR山手線・東京メトロ千代田線・舎人ライナー「西日暮里」駅 3分、東京メトロ千代田線「千駄木」駅 9分
地図：お店のサイトより
http://fromae.jp/map.html