性格や癖の出方の違いはホロスコープに現れている

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「仕事ではきちんとしているのに、家ではものぐさ」「メールでは素っ気ないのに、会ってみると暖かい人」など、人にはいろいろな側面がありますね。

性格や癖の出方の違いというのは、案外ホロスコープに現れているのです。

古代の人は、夜空でほとんど位置を変えない恒星のなかにあって不規則に移動する「惑星」を、まさに「神」として見つめ、観測してきました。

太陽系内にある10の天体「月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星」には、ローマ神話の神様の名前がついています。水星はマーキュリー(ギリシャ神話ではヘルメス)、木星はジュピター(ギリシャ神話ではゼウス)など。

ギリシャ・ローマ神話の神々というのは、実に個性的で人間臭い性格を持っています。神様のくせに浮気し放題だったり、嫉妬したり、騙したり……

心理学でいうところの「元型」という、人の心の奥深くに共通して存在するイメージには、母なるもの、父性的なもの、厳格な存在、ひょうきん者などの性格付けがあり、それらも惑星の神々に与えられた性格と、どこか共通点があります。

一枚のホロスコープの中には、10の惑星という神話的存在が描かれています。それはつまり、一人の人間の中にも、10人の神話的な元型が住んでいるという事なのです。

惑星のキーワードの一部

太陽は「公的な自分」
月は「私的で内向きな部分」
水星は「知性・話術」
金星は「美意識・愛情」
火星は「勇気・行動力」
木星は「社会性・豊かさ」
土星は「厳格さ・試練」
天王星は「革命・個性」
海王星は「幻想・ロマン」
冥王星は「生と死・究極」

さて、その神話的元型が、人によって違う星座に入っているものですから、その現れ方が違ってくるのです。

例・水星が双子座だと、頭の回転が早く、おしゃべりで、何にでも好奇心を示す。

金星が牡牛座だと、美食家で、おっとりしていて、綺麗なものに囲まれて楽に暮らしたい。

火星が牡羊座だと、あとさき考えずに突っ走る冒険家。

単純にこの3つの人格が、ひとりの人の中に入っていると考えると……さぞかし矛盾が多いと想像しますよね。
でもこの人格は、出る場面を選んでいるのです。

女友達と一緒にいると、美食家でわがままな面が出てきやすい。
おっとりしているけれど、お喋りは止まらない。
ひとたび車のハンドルを握ると、人格が変わりスピード狂になる……
そういう人も、いますよね。

木星から冥王星までの動きの遅い天体は「世代天体」といって、いわゆる「学年のカラー」「世代のカラー」になってきます。おちゃらけた学年の後に、おちつきのある学年が来るという事もよく聞きますね。

ひとりの人の中にある10の天体=10の人格、その複数の人格の中に矛盾が少なければ、影の少ない平穏な人物。

矛盾を多く抱えているとすれば、いろいろな場面で違う性格が飛び出してくる複雑な人物、というわけです。
矛盾や葛藤は少ないほうが良いのか? というと、そうとばかりも言えないのです。

自分の中に複雑なものを抱えている人は、他人や社会の中の複雑さや多様さに気付きやすく、迷ったり悩んだりもしますが、それらを受け入れることができると、様々な人や出来事に対応可能な、豊かで深みのある人格にもなるのです。

ホロスコープの中に映し出される自分の多面性。ときにはそういう部分と向き合って、自分の中の神話を考えて見るのもよいのではないでしょうか?

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WRITTEN BY ホシ ハルカ

ホシ ハルカ
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