12月20日(水曜日)のお昼過ぎ、いよいよ土星が山羊座に移動します。
3年ぶりの切り替わりになる今季。その移動によってどのようなことが予想されるでしょうか? 西洋占星術師ホシハルカが予測してみましょう。
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土星のサイクルと星座の滞在期間
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土星は2年半から3年ほどの間、ひとつの星座に滞在し、12星座をめぐるのは29〜30年です。
土星が射手座に入ったのは2014年12月。その後の数ヶ月間は逆行もあり、蠍座との境界線を行きつ戻りつした末に2015年9月から本格的に射手座入りしました。
そこから今まで、射手座的な要素に土星の味わいを染み込ませていきましたが、それももう終了。約三年ぶりの切り替わりが、今月20日にあります。
土星は古典占星術では凶星といわれ、悲しみや不運をもたらすものと言われていました。近年ではその作用が見直され、厳しくとも成長を促す老賢者のような存在とみなす事が増えています。
しかも、山羊座は実は土星にとってはホームグラウンドとも言える場所なのです。
土星が山羊座に滞在するのは約三年間。2020年の3月22日にいったん出て水瓶座へ移り、その後逆行して7月2日に山羊座に入り直し、2020年12月17日に再び水瓶座へ抜けるのまでの期間です。
山羊座は土星が支配する星座
12星座にはそれぞれ支配星とよばれる惑星が対応しています。牡羊座は火星、牡牛座は金星……という感じで、12の星座のどれかを支配しているのです。
しかし、ある惑星にとってある星座は馴染みやすく、ある星座ではパワーダウン、ある星座では元気になる……という作用があります。
特に、惑星自身が支配している星座に入っている時が最も安定したパワーを発揮できるといわれていますが、土星は山羊座が支配星。まさにホームグラウンドに帰還する状態なのです。
ちなみに山羊座のあとの水瓶座も土星が副支配星なので、土星が快適な状態は6年近く続くことになります。土星が山羊座で居心地がよいと、どんな感じになるのでしょうか?
土星が居心地のよい状態とは?
土星は、努力と忍耐、規則性を重んじ、厳格さを感じさせる年長者的な惑星です。その土星が居心地いいというと、以下のようなイメージです。
「格式ある和風建築の茶室にいる、質素な着物の茶の湯の師匠」「大会社の重役室で高級スーツを着た社長と会長が会議」「荒涼とした大地にしっかりと立つ一本の巨木・または磐座」「年季の入った工房で伝統工芸の技を伝える匠」「100年以上続く老舗で熟成の技を毎日こなす店主」
以上のような内容は一般のみなさんには縁の遠い世界に感じるかもしれません。
でもそれを自分の生活や今後の事に活かすとしたら、どうしたらいいのでしょうか?
山羊座の土星を活用するには?
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・その場のノリに流されず、地道で堅実な態度で物事に当たる
・買い物は低価格ショップより、きちんと手のかかった丁寧な品物を選ぶ
・旅先は伝統のある観光地や老舗旅館、格式のあるホテルがおすすめ
・家族の中でも年長者を大事にしよう。お墓参りも忘れずに
・娯楽や遊びのシーンでも良識を忘れず、後片付けなどを徹底する
・就職や転職は新規立ち上げの仕事より、古くからある会社や業務が安泰
・先輩や上司のアドバイスを尊重し、仲良くするよう努める
・嫁ぎ先の義両親や親戚付き合いを丁寧にする
・何事も「石の上にも三年」の気持ちで、技術を習得したり資格を取るよう頑張る
・すぐに結果を求めず、縁の下の力持ち的な役目でもコツコツ取り組む
上記はたとえ話ですので、これと全く同じ意味の物事でなくても結構です。
でも、根底に流れるものは
「年月」「熟練」「本物の価値」「時間と手間」「努力と忍耐」「侘び寂び」
こういった要素を大切にした人にこそ、数年後の成功が約束されているということ。
今後3年間のキーワードは、何か具体的なことをきちんきちんと積み上げることが、実力につながり、その後の息の長い発展に直結するのです。
あなたも山羊座に入った土星の要素を取り入れて、本物の魅力と実力を身につけてくださいね。
西洋占星術師:ホシハルカ