風水と方位は昔から関係が深く、都市の建設や住まいや商売など幅広く用いられているものです。風水はいわば環境学であり、人間を取り巻いている運気のバランスを整え、良い方向に導いていくことを主眼に置いているのです。また、それぞれの方位が持つ意味も抑えておくと効果的に運気を改善していけるでしょう。
方位の基本的な考え方
日常生活でも東西南北といった捉え方はしますが、さらに東南・南西・北東・北西を入れて八方位といいます。風水ではさらにその方位を細かく分けて、二十四方位や六十四方位といった具合に必要に応じて使っていきます。3千年も前から使われているものであるため、それなりに大きな意味を持っているといえるでしょう。
北は仕事運アップ、東は健康運・家族運がアップ
それぞれの方位の意味について見ていきます。まず、北の方位は仕事にまつわるものであり、ここのエネルギーを増幅させることで仕事運をアップさせていくのです。仕事が順調に回ることによって、自ずと金運にもよい影響を与えていきます。方位の効果を高めるための重要アイテムは”魚”です。水槽で魚を飼ってみたり、置物や絵を飾ってみたりするといいでしょう。
次に東の方位ですが、こちらは健康運や家族運に関係しています。この方位のエネルギーを活性化させるには、水々しい観葉植物を置いてみるといいでしょう。また、緑や青といったカラーが相性がよく、逆に金・銀や金属製のものはこの方位とは相性が悪いことを押さえておいてください。
南は出世運アップ、西は健康運
南の方位は出世運に関係しています。実力や人気で評価をされる仕事に就いている場合には、この方位の環境を整えるようにしましょう。また、南の方位に問題があると家族関係に影響を与えるので明るい照明器具などを備えて対策をしておきましょう。この方位は仕事にまつわる人間関係に影響を与えるので、仕事での不調を感じたときには対策を講じてみてください。
西の方位は、健康運に影響を与えます。この方位は金属の性質を持つため、黄色やアースカラーなどを意識して整えてみてください。また絵を飾る場合には、子どもが笑っているような絵が適しています。家のエネルギーが活性化されて、家族運もアップするでしょう。また子宝にも関係している方位なので、子どものことで悩んでいるときには西の方位に注目してみてください。
風水コラムニスト・風水師:方山敏彦