私たちは日々の暮らしの中でさまざまな物に囲まれて生活しています。たまにしか使わない物ならそれほど気を配ることもありませんが、毎日のように使う物にはそれなりに気を配っておくことも重要でしょう。今回は睡眠には欠かせない”枕”の向きについて考えてみます。
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意外と知られていない“北枕”のメリット
わりと北枕というのは縁起が悪いと言われやすいものです。これは北というのは深夜0時の死人の方角とも言われるからでしょう。しかしながら、枕を置く位置としてはとても良い方角なのです。北枕は安眠を促してくれるので、睡眠の質を高めることができます。寝室の模様替えをする時には、枕の位置にこだわってみるようにしましょう。 特に寝室は、風水学では玄関の次に大事といわれる場所です。一日の始まりと終わりは常に寝室であるため、重要な意味を持っています。したがって、寝室まわりのことを考えることが運気を向上させる基本でもあるのです。
”西枕”と”東枕”がもたらす効果
西枕は冷静・落ち着きといった効果をもたらしてくれる方角です。したがって、一番熟睡ができる方角とも言われています。東枕は木の気を表しており、発展・情報・若さなどの意味合いを持っている場所です。熟睡をすることよりも、寝ている間にエネルギーを充填したい人におすすめの方角だといえるでしょう。よく寝坊をして困ってしまうという人は、試しに枕を東側にしてみるといいかもしれませんね。
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火の気を示す”南枕”
南枕は火の気を示す方角です。したがって、この方位では熟睡は期待ができません。その代わり、美や知といった部分に働きかけてくれる効果が期待できるので、何かアイデアが欲しいという時には、試しに枕の位置を南にしてみるといいでしょう。 枕の位置ぐらいで何か変わるのかと感じてしまう部分もあるでしょうが、単に向きを変えるだけなら、手間もお金もかかるわけではないので試してみる価値はあります。良い方角を向いて寝てもなかなか効果が実感できないという場合には、枕やベッドが悪いのかもしれませんね。シーツや枕カバーは汚れたままの状態で放置してしまうのではなく、清潔感を保っておくようにしましょう。いずれにしても、睡眠は毎日のことなので少しこだわってみるのも、生活の質を向上させることにそれなりに役立っていくはずです。
風水コラムニスト・風水師:方山敏彦