激しい束縛は離婚の理由になる?離婚手順と離婚以外の有効な束縛対処法
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「束縛の激しい夫と離婚したい」
「妻と離婚したいけど束縛は理由になる?」
パートナーの束縛に悩んでいる方は結構多いですよね。適度な束縛であれば、「自分は愛されているんだな」と嬉しくもなったりしますが、度を超すと恐怖を感じることすらあります。
今回は、パートナーの束縛がひどすぎるために離婚を考えている方に向けて、束縛が離婚の理由になりうるのかどうか、離婚の手順、そして、離婚しない場合の束縛対処法についてご紹介します。
束縛は離婚の理由として不十分
パートナーの束縛を理由に離婚したいと思っている方もいるかもしれませんが、結論からお伝えすると、束縛があるというだけでは離婚できません。
離婚するためには、他の離婚事由を提示するか、もしくはお互いの同意が必要となります。他の離婚事由とは、
- パートナーが不倫をしている
- パートナーがDVをしてくる
- 健康なパートナー(夫)が働かない
- パートナーが家出を繰り返す
- パートナーが重大な精神病にかかっている
などです。詳しくは、こちらの【法定離婚事由とは|裁判離婚で必要な5つの条件】を参考にしてみてくださいね。
束縛してくることに付随してDVが起きていたり、精神病を患っていたりしていれば離婚の理由になりますが、単純に束縛があるだけでは離婚はできないのです。
離婚を考えるほどの激しい束縛ってどの程度の束縛?例を紹介
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束縛が激しいかどうか、受け取る人の感じ方によって変わってきますよね。一般的に激しい束縛といわれる束縛はどの程度のものか、見ていきましょう。
例1:常に連絡を返し続けることを義務付けられる
常に、LINEや電話で連絡を返し続けなければ不機嫌になったり怒られたりするようであれば、かなり厳しく束縛されていると言えるでしょう。
仕事だと知っている場合や友達と食事に行っているとわかっている場合でも「トイレに行く時間はあるだろ?なんで連絡をする時間は無いんだ」などと、連絡を義務付けられているとしたら、相当束縛されていますね。
例2:常にどこにいるのか把握される
常にどこにいるのか把握しなければ気が済まない人っていますよね。酷い場合は、GPSをつけられていたり、尾行アプリをインストールさせられたりすることもあります。
例3:常にだれと一緒にいるか把握される
異性か同性かに関わらず、常にだれと一緒にいるかを把握される状態もかなり厳しく束縛されています。
さらに束縛が厳しくなると、だれといるかを把握されるだけでなく、同性であってもその相手に嫉妬し始めて会わせてもらえなくなるという事態に陥ることもありえます。
例4:異常に早い門限を設定される
19時や20時など、仕事を終わらせてすぐに帰宅しなければ間に合わないような時間を門限として設定されている場合はかなり激しく束縛されていると考えていいでしょう。
例5:異性と一切関わるなと言われる
束縛の典型として、異性との関わり合いを制限されるというのが代表例として挙げられますが、束縛が激しくなってくると、いかなる状況やいかなる関係性であっても関りを絶つように言われることがあります。
昔からの幼馴染や中高の友人であれば男女関係なくいつまでも仲良くしていたいと思いますよね?また、会社関係の人であれば、異性であっても関わらざるを得ないと思います。
しかし、束縛が激しくなると、そのような関係の異性であっても関わることを制限されますし、仕事などで仕方なく関わったとしたらものすごく不機嫌になるでしょう。
例6:付き合いの会合や飲み会を制限される
会社に勤めていれば、付き合いで飲み会に行くことはよくあることだと思います。そして、付き合いで行った飲み会に異性がいることも普通にありますよね。
しかし、束縛が激しいパートナーだと当然そのような飲み会に行くことを嫌がります。嫌がるだけでなく、禁止されることもあるでしょう。
単純に異性との接触がある可能性がある場所に行ってほしくないという理由で飲み会を制限していることもありますし、同性しかいない飲み会であっても、周りから変な影響を受けないかどうか心配しているからという理由で制限している場合もあります。
なんでそこまで…?激しく束縛してしまう心理とは?
束縛されている方からすると、「なんでそこまで束縛するの?」「ちょっとは信用してよ!」と思ってしまいますよね。なぜ、そこまで激しく束縛してくるのでしょうか。ここでは束縛をする妻や夫の心理について見ていきましょう。
過去に浮気されたことがあり二度とされたくない
結婚前に付き合っていた相手に浮気をされたことがあるような人だと、そのときの苦い思い出が鮮明に残っていて、二度と浮気をされたくないがために束縛を激しくしてしまう場合があります。過去のトラウマが原因になっているんですね。
夫、妻のことが好きすぎる
夫や妻のことが好きすぎるがために束縛をしてしまう場合もあります。もしこれが理由なら、ちょっとは嬉しく思いますよね。ただ、度が越してしまうと迷惑な気もしますが…。
自分がこれほどまでに惚れているような夫(or妻)なんだから、他の女性たち(or男性たち)もきっとすぐに好きになってしまうに違いない!と思い込み、他の異性に取られないようにしたくて束縛をしてしまうのです。
夫、妻がモテて心配
パートナーがモテるとどうしても束縛が激しくなりがちです。もともとモテるような人でなくても、既婚者になった途端にモテ始める人もいますので、結婚したら急にパートナーへの束縛を強くし始めるケースもあります。
また、実際にはパートナーがモテていなかったとしても、妄想で「自分の夫or妻はモテるんだ」と思い込んで心配になり、束縛をしてしまう人もいます。
自信が無い
自信がないから束縛をして、自分に縛り付けておきたいという心理が働いている場合もあります。放っておいたらパートナーは別の誰かのところに行ってしまうのではないかと心配になってしまうのですね。
夫、妻のことを信用していない
夫や妻のことを信用していないから強く束縛をしてしまう人もいます。やはり、一度でも裏切られた経験があると、どうしても相手のことを信用できなくなってしまうんですね。
そして、束縛することでしか安心できなくなってしまうために、どんどんと束縛が強くなっていくのです。
束縛の強い妻or夫とスムーズに離婚するための手順
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弁護士へ相談する
まずは、離婚問題に精通している弁護士に相談してみるのがいいでしょう。弁護士は法律のプロですから、それぞれの夫婦の状況に応じて適切な離婚事由を探してくれ、スムーズに離婚の手続きを進めてくれます。
束縛が強い以外に、夫婦で抱えている問題があればすべて話すことをおすすめします。
離婚に際しての準備を進める
離婚したら今の生活から大きく状況が変わります。
女性であれば金銭的な問題が出てきますし、男性も身の回りの世話をしてくれる人がいなくなるので、離婚後の生活に向けて今のうちからできる準備を進めていくとよいでしょう。
離婚が成立した後だと慰謝料請求や財産分与、養育費の請求もなかなか難しくなりますので、離婚を成立させる前に決めておくべき事はなにか、しっかりとご自身でも確認しておきましょう。
【関連記事】これで完璧!離婚の準備マニュアルと心構えを解説
弁護士を交えて話し合う
離婚で最も多いのが、話し合いによる離婚、つまり、協議離婚です。
しかし、束縛を激しくしてくる妻や夫は、パートナーを自分の所有物のように考えている場合が多く、普通に話し合いをしようとしても一切聞く耳を持とうとしてくれないことが多々あります。
ヒステリックに逆ギレしたり、無理矢理相手を言い負かして離婚を諦めさせようとしたり、当事者同士では離婚協議が進まない場合も多いのです。
そのような場合は弁護士を交えて話し合うのが効果的です。法律のプロである弁護士は、同時に交渉のプロでもあります。弁護士を交えて話し合うだけで効率的に話し合いを進めることができるでしょう。
別居する
離婚の話し合いがなかなかうまくいかない場合、別居をするという方法もあります。
すでにお伝えした通り、束縛だけを理由に離婚することはできませんが、別居期間が長ければ「夫婦関係は破綻している」と認められ、離婚に持ち込むことができるからです。
パートナーからの束縛が原因で精神的にきつくなってしまい、その結果、別居に至った、ということであればあなたに非があるとはなりにくいため、安全に離婚できる可能性が高くなるでしょう。
激しい束縛への有効な対処法
離婚せず快適な夫婦生活を送るために、ここではパートナーからの束縛を少しでもゆるくするための対処法についてご紹介します。
束縛の原因を取り除く努力をする
なぜパートナーは激しく束縛してしまうのか、その原因をまず探ってみましょう。
あなたがモテるから?
飲み会や会合が多いから?
周りに異性が多い環境だから?
もし原因がわかっているのであれば、パートナーが少しでも安心できるように言葉をかけてあげたり、譲れるところはちゃんと譲ってあげたりして、「束縛をしなくても、ちゃんとあなたのことを大切に想っているから心配しなくても大丈夫」ということを示してあげましょう。
束縛の原因を取り除くだけで、格段にゆるくなるはずです。
嫌なことは嫌と伝える
されるがままに束縛をされていては、どんどんとエスカレートしていってしまいます。嫌なことは嫌、できないことはできないと、きちんと伝えましょう。
夫婦の話し合いの場を設けて、お互いに嫌なこと、してほしくないこと、心配なことを話し合うことで束縛以外の方法でパートナーを安心させることができるかもしれません。
ちゃんと愛していることを伝える
パートナーのことを心から愛しているということをしっかりと伝えてあげましょう。言葉で伝えることも大切ですし、態度で示すことも大事です。
愛していることが伝われば、束縛しなくても安心できるようになるため、あなたも楽になるはずですよ。
夫婦でカウンセリングを受ける
夫婦だけで解決できなさそうな場合は、第三者の手を借りてカウンセリングを受けるのも一つの手です。
束縛をするほうも、されるほうも、何かしらの問題を抱えている場合がほとんどですので、その問題をプロのカウンセラーとともに見つけ、一緒に解決策を見つけていく方法もおすすめです。
心療内科で診てもらう
精神的な病を抱えているから激しい束縛をしてしまう方も稀にいます。この場合、夫婦関係を改善する以前の問題で、その人自身の心の闇を解決する必要があるかもしれません。
束縛が常軌を逸していると感じた場合は、心療内科で診てもらったほうがいいでしょう。
まとめ
少しされるくらいであれば嬉しい束縛ですが、度を超すと離婚にまで発展してしまいます。
束縛が激しいというだけでは離婚できませんので、やはり弁護士に相談してどのような離婚事由で離婚するのがいいのか、話し合うのが得策です。
また、離婚せずに夫婦関係を続けていく場合は、お互いの歩み寄りが何より大切になります。パートナーからの束縛を乗り越えて、円満で快適な夫婦生活を送れるように願っています。
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