3月だ! 3日だ! ひなまつりだ!
「3月といえば?」と訊かれて最初に頭に浮かぶのは「ひなまつり」ではないでしょうか? 子どもの頃に両親や祖父母にお祝いしてもらったという女性も少なくないはず。3人官女やお内裏様におひな様。いつもはなにもない壁際に赤い布のかかった段が置かれ、澄まし顔の人形たちを見ていると、なんだかわくわくしましたよね。
「大人になってお祝いするなんて……」と思っているそこのあなた。雛まつりは小さい女の子だけのもの? いえいえ、大人だからこそ、大好きな彼とお祝いしてほしいのです。
美味しいだけじゃない! その食材にそんな意味が?!
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お祝いの席にはたくさんの料理が並びますよね。ひなまつりも例外ではありません。例えば、ちらし寿司。その具材といえばなにが思い浮かびますか?
海老、レンコン、豆、錦糸卵に甘く炊いた椎茸……。イクラなどを飾ると、見た目も豪華でいいですよね。上記に挙げた具材のうち、海老には「腰が曲がるまで長生きしますように」レンコンには「将来の見通しがいいように」豆には「健康でまめに働き、まめに生きますように」というような意味が込められています。
ちらし寿司といえばセットで思い浮かべるのが、はまぐりのお吸い物ですよね。そのはまぐりには「仲のいい夫婦、一生一人の人と連れ添うように」という意味があります。これはもう、大好きな彼と一緒に食べるしかないですよね! そもそもなぜこのような意味がついたのかというと、はまぐりは二枚対になっている貝殻じゃないとピッタリ合わないからだそう。
ちらし寿司、はまぐりのお吸い物ときたら、次はデザートを食べたいですよね。デザートといえば、ひしもち! ひしもちは色に意味があります。緑は「長寿や健康」白は「清浄」ピンクは「魔除け」など。
ひしもちもいいけれど、せっかく彼とお祝いするのだからちがうもので代用したい。市販のおひな様ケーキも魅力的。でも彼と二人じゃワンホールは食べきれない。そんなときは、三色カップを作ってみましょう。白は牛乳寒天、ピンクは苺ムース、緑は抹茶ムースで表せます。カップの一番底から、緑、白、ピンクの順番に詰めて飾りに生クリームをしぼり、苺を乗せれば完成です。
せっかく料理やデザートを用意したのだから、食卓のセッティングがいつもと同じじゃなんだか味気ないですよね。少しの手間で雰囲気が一気に春らしくなりますよ。お互いのランチョンマットをピンクと緑にして「おひな様」と「お内裏様」という感じにしてみたり、花瓶に桃の花を飾ってみるのもオススメです。
大切な人だからこそ
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ひなまつりは、元々女の子だけの行事ではなく、老若男女関係なく行う神事だったそうです。それが時とともに、現在のような行事に変わっていきました。食べるものひとつひとつに意味が込められているのも、頷けますね。
「ねえ知ってる? これにはこんな意味があるんだよ」
なんて言いながら今年の雛まつりは彼と過ごしてみてはいかがでしょうか?
恋愛グルメライター:皐月 八月