うろこ雲がきれいだったり、蝉の声から虫の声を耳にするようになったりと、季節は確実に夏から秋へと変わっていっていますね。
占星術の世界では、9月9日に年に一度移動する木星が天秤座に移動というイベントがあったようですし、環境は変わらなくとも、何かを始めたり、それまでとの変化を体験している方もいるかもしれませんね。

今日は、変化の節目に自然にスムーズに進むために知っておいたほうがいい「トランジション」という考え方をご紹介します。

トランジションとは?

あなたは、「トランジション」という言葉をご存知ですか?

トランジション(Transition)は、 ある位置、状態、概念などから、移動、変化する変転期、つまり変わり目のことです。

「トランジション~人生の転機を活かすために」ウィリアム・ブリッジス著によれば、

トランジションというのは、
「古い状況から抜け出し、過渡期のどっちつかずの混乱を体験し、それから新しい状況に向かって再び前進し始めるという、とても困難なプロセスそのものである」と明記されています。

26124899_1

人生の変化の節目の転機には「困難」はつきもの

ここで言われているように、人生の変化の節目と言えるような転機には、「とても困難」を伴います。
なぜかというと、人は実は変わりたくない生き物だからです。変化に対して無意識に抵抗します。
なぜなら、今までの方法で生き残ってこれたからです。実際にどうかは別として、現状のままに留めておくことができれば、この先も生き残れる可能性は大きいと無意識に思っています。
ですから、現状維持をしようとするのはとても自然な傾向なんです。

変化のプロセスを知っておくことが、困難を軽くするカギ

ウィリアム・ブリッジス氏によると、人生の転機となる変化「トランジション」の3段階理論というのは、

1、何かが終わるとき
2、混乱や苦悩のとき(ニュートラルゾーン)
3、新しい何かが始まる

から成っているそうです。
何かが終わり、ニュートラルゾーンを体験して、そして、新しい何かが始まります。

例えば、
・就職をして働き始めた時
・結婚をして夫婦で暮らし始めた時
・出産をした後

を思い浮かべていただければわかりやすいかもしれませんが、どれも幸せな変化ですよね。
それでも、

・五月病
・マリッジ・ブルー
・マタニティー・ブルー

など、苦悩の時を経験する人が多いです。

まさに、ニュートラルゾーンを体験しているということでしょう。

人生の節目となる変化には混乱や苦悩はつきものなのだ、と知っていることが、困難に感じることを軽減することに役立つかも知れません。

変化を経験した時に、確認した方がいいこと

変化をするということは、その後混乱や、苦悩はつきものということは理解したけれど、では、そんな時でも、自然にスムーズに進むにはどうしたらいいのでしょうか。

それは、最初のプロセスに関係があります。

トランジションプロセスは、何かが終わり、ニュートラルゾーンを体験して、そして、新しい何かが始まります。終わるのが最初です。

質問にしたら、こんな問いになるでしょう。
「そのことで、あなたの何が終わりましたか?」

人それぞれ答えは違うかもしれませんが、
就職した人は、「学生時代」「親の加護の下にいた時代」
結婚した人は、「独身時代」「一人で自由に決めることができた時代」
出産した人は、「夫婦二人でいた時代」「子供でいれた時代」
がそれぞれに終わりを告げています。

「何が終わったのか」を無意識から意識的にすることで、苦悩や混乱を軽減してくれるかもしれません。
また、それをすることが、新たな始まりを自然に連れて来るでしょう。

11年間続けていた活動をやめることにしたKさんのトランジションプロセス

コーチとしての先輩のKさんが、自身が立ち上げた毎月の活動を11年目にしてやめた時、ご本人はいたってニュートラルで、自然な感じだったので、こんな質問をしてみました。

「この時期に、11年以上続けた活動を終わりにした決め手は何ですか?」
すると、Kさんはこんな風に答えてくれました。

「終わりを決めたというよりは、実が熟してポトリと落ちた感じ」

実が収穫の時期を迎え、これは、10年続けるという夢が叶ったこと(ここで何かが終わり)
それが熟し、これは、地理的に参加できない状態にありながら、できる活動には参加していた(ニュートラルゾーン)ここでは、もしかしたら葛藤があったかもしれません。

そして、ポトリと落ちた、活動をやめることにした(新たな始まり)
そんなプロセスだったのではないかと思います。

自然に任せれば、このように自然にすいすいと進んでいくプロセスになるのかもしれません。

ただ、環境が変わるということの中にも、自分がどのプロセスを経てここにいるのかを確認してみてください。

「終わり」を体験していないと感じたとしたら、「何が終わったのか」を確認しておくと、このあとの変化のプロセスがスムーズに進むかもしれませんよ。

あなたの新しい変化が、自然にすいすいと進みますように。

WRITTEN BY 深井 沙織

深井 沙織
一卵性双生児で生まれたので、幼少期から「自分の存在とは何か?」ということに興味がありました。 人生...