「自分を休ませる練習~しなやかに生きるためのマインドフルネス~」矢作直樹著 文響社


photo by 逢坂朋代

著者の矢作直樹さんは医療の現場にある中で、患者さんを治療しても心にも体にも不健康で 無理な生活を続け、再び病気になるということを目の当たりにされていたそうです。 現代人は「本来の自分の姿」「ありのまま」の自分であることを失い、疲れていることに気 がつかないまま、無理を重ねて病気になるのだそうです。
そのような状態から解放されることが大切と説かれています。 そのために「マインドフルネス」な生き方が大切だそうです。
この本の中では「『今この瞬間』に気づいている状態」「『本来の自分を取り戻す』という こと」を「マインドフルネス」であると言っています。
ありのままの自分を取り戻すための指針を、第6章にわたり紹介されています。
どの項目にあることも特別なことを必要としません。今回は、その中から特に印象に残ったものをご紹介します。





〇「第1章 やわらかな心を取り戻す」より 「仕事中でも、『いつでもリラックス』を目指す」


出典:無料素材画像:写真AC

矢作先生は「休憩の時だけリラックスできる、という意識を外してください。家事や仕事をしながらでも、人はいつでもリラックスできます。」と述べられています。
さらに「今に集中できているとき、心は今を楽しむことができます。その状態こそ、マインドフルネスな状態であり、リラックスしている状態なのです」とおっしゃいます。
家事をしながらイライラする時のことを考えると、確かに目の前の家事の作業に集中していないことに気がつきました。
この作業の後には次は何を片付けるか、何が残っているかと他の作業を数えては「終わらない!!」とイライラしているように思います。
お皿を洗う時はその一枚に集中する練習からはじめてみるのもいいかもしれませんね。

〇「第4章 ありのままの感覚を取り戻す」より 「本当の修行は日々の生活にある」


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浮世の喧騒から離れて修行をやり遂げた人も素晴らしいが、「娑婆(俗世間)で生きる、浮世離れせずに暮らす、これが本当の修行です。」と書かれています。
俗世間で生きると摩擦を感じることも多く、ストレスにまみれて本来の自分を忘れてしまいそうになりがちです。そんなときに必要になることが「自分の意識を負の方向に持っていかれないようにするコツ、心を静めるコツを覚えておく」ことだそうです。
そのコツの最も手っ取り早い方法は『好きなことを考えること』。
この次の項目「自分が気持ちいいことを選ぶ」にも具体的に「好き」を選ぶことについて書かれています。

「好き」を選ぶことができるまでには、これまでの章に書かれている部分でのありのままであることを取り戻し、余裕や余白を持つことが大切だと思いました。
第2章、第3章ではより具体的に体に焦点が当てられています。 医師が書かれただけあり、素直に出来ることに取り組んでみようと思えました。
特に中高年者にむけて「加齢を受け止める」ということも書かれています。
年齢を重ねることをマイナスに思い悩むのではなく、受け止めたうえでできることを提案さ れています。この姿勢は、年齢だけではなくいろいろな「コンプレックス」に対する姿勢に も通じつものがあると感じました。

第6章の「『今』に意識を取り戻す」は、総まとめのようになっています。特に「自分を大 切にする」ということの意味が述べられています。 「自分を大切にする」という言葉が溢れています。それがどんな事なのか、よくわからない と思う方には是非読んでいただきたい章です。
最後のページに「頑張りすぎる人の毎日をラクにするチェックリスト」があります。ここでチェックの入った項目の部分を探して読んでみるのもおすすめです。
ただ機械のように生きるのではなく、より人らしくきるために「ゆったりとすごし、自分らしさを取り戻す」ことの大切さを感じさせられる本です。

特別なことではなく、日常の中でできるマインドフルネス。
この本から「ありのままの自分」を取り戻すヒントを得ることができると思います。
そんなこと言ったって、忙しいし休んでなんていられない!もっと頑張らなくちゃいけないんだ!!と叫びたくなる方もいらっしゃると思います。

頭から否定せず、出来そうなところからつまみ食いのように試してみてください。
きっと、あわただしさの中に余白が生まれ、自分を取り戻すきっかけになることでしょう!
この本をヒントに、豊かな気持ちで幸せな春を迎えてくださいね。





スピリチュアルライター:逢坂朋代

WRITTEN BY 逢坂 朋代

逢坂 朋代
「スピリチュアル好き」の主婦であり、占星術の鑑定もしています。 現在子育て奮闘中。 精神世界・ス...