「森のイスキア」という場所で手作りの食事を囲み、話すことで心に苦しみを抱える人を救ってきた、日本のマザーテレサと呼ばれた福祉活動家、佐藤初女さんという方がいらっしゃいました。
小さなお子さんを抱えた若いお母さんが、初女さんの講演会などを訪れることも多かったそうです。
そんな初女さんが、子育てをするお母さんに向けて出された本の一冊をご紹介します。

「佐藤初女さんの心をかける子育て~子供と心を通わせるための7つの質問~」小学館

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初女さんが答えている7つの質問はこのようなものです。

・わが子を幸せにするために、親ができることは何ですか?

・子どもと日々気持ちよく暮らすコツを教えてください。

・なぜ親子でお料理するといいのでしょうか?

・子どもを叱りそうになった時、どうしたらいいですか?

・「ごめんなさい」が言えるこの育て方を教えてください。

・親の願望を子に求めてはいけないのでしょうか。

・「手はかけず、心をかける子育て」について教えてください。

迷える現代の母親に、初女さんはどのような指針を与えてくれているのでしょうか。

●親の願望を押し付けることは、母親自身の「理想の母親像」の追求の結果

子どもに幸せになってほしい。そのためには……と、親の正しいと思う方向に子どもを向かわせてしまうことがあります。

それが、子ども自身の本当の望みとはそぐわなくても、親の考えを押し通す。

初女さんは、このような「子どもに期待を求める親」は子どもの芽を摘んでしまう、と危惧しています。

「子どもに期待を求める親」とは「いい親」であろうと無理をしているのではないか? その無理をやめると、親も元気になり、子どもものびやかに育っていくのではないかと書かれています。

●子どもの心を受け止めると、自分の伸びたい方に伸びてゆく

その一方、なんでも子どもの言うことをいけばいいのかと言うと、それは違うそうです。親は、自分の体験を通して得た「子どもにとって何が良くて何が悪いか」を示すことが大切だそうです。

それを受けて、子ども自身がどうするか決めることで、伸びたい方向に伸びていけるということでした。

この本では、「子どもの心を受け止める」ことの大切さを繰り返し述べられています。

●「美味しい食事を作ること」と「子どもを育てること」は同じ

この本には、「『イスキア』のニンジンの白和え」「初女さんのおむすび」の作り方が写真付きで載っています。
とくに難しいものではないものの、どの工程をおろそかにしても美味しくできないのだそうです。

おむすびについては、お弁当で持たせるときにはラップで包むとご飯も海苔も水分でぐちゃぐちゃになってしまうから使わない。その代わりに別のものを使うと書かれていました。

何を使われているかは、本を読んでみてくださいね。
子育てもまた、初女さんのお料理のように丁寧に心をかけていけたら「子ども」が伸びたい方向に芽を伸ばしていけるのかもしれません。

●「母の心」とは……?

本の中に、「『母の心はすべてに』通じる」という言葉がありました。

ここで述べられている「母の心」とは、「母親個人のエゴ・小さな視点での母の願い」ではなく、「大きな視点からの母の願い」なのかもしれません。

初女さんの言葉にうなずくばかりでなく、心のどこかに引っかかりを感じたら、そこが、あなたにとっての「母とは何か」を探っていく鍵になるのかもしれません。

親自身にとっての「母なるものは何か」に出会ったとき、初女さんのおっしゃる「『母の心はすべてに』通じて行く」のかもしれません。



WRITTEN BY 逢坂 朋代

逢坂 朋代
「スピリチュアル好き」の主婦であり、占星術の鑑定もしています。 現在子育て奮闘中。 精神世界・ス...