気分はスプリングコートでも、まだまだ冷える日……。
3月ともなると、ちょっとおしゃれしたい場面では、スプリングコートを羽織ります。もうベージュやグレーのウールは氣分じゃないわと思うのですが、実は足元が意外に冷える、肩がスースーしてお腹も冷えちゃった。そんな経験はないでしょうか。
気分と体感温度にやや差がある季節には、じんわり温かい、それでいて軽やかに春の気配もする、こんなお手製パスタスープはどうでしょう。

photo by タド・ジュンコ

柚子も風味は素敵ですが、あれば桜の花の塩漬けも素敵! かぶの葉の代わりに、花の咲いた菜の花やのらぼう菜が手に入れば、より一歩進んだ春の気分が楽しめます。

冷えたな〜という日には、にんじん、さといもといった陰陽理論で言えば陽性、求心力のある根菜をどうぞ。これらは本来冬野菜ですがもまだまだ体感としては、食してちょうどよし。という感じでしょう。じんわり身体の芯を温め、保温してくれるはずです。かぶは根菜といっても、この時期、おいしい春かぶが出回ります。さっと火が通るので煮崩れに注意、厚めのくし切りに。


photo by タド・ジュンコ

小麦の楽しみ

パスタは、こんな作り方なら、いつでも誰でもできてしまうので、ぜひ覚えていただきたいもの。輸入小麦は一般的で手に入りやすいですが、収穫後農薬のポストハーベストの問題があります。また、小麦製品全般について、小麦自体の過度な品種改良により、身体への影響が語られることもあります。そのためグルテンフリーといって、小麦を使わない料理が一部もてはやされもしました。
ですが、ここでは、小麦の旨味を楽しむレシピとして、スペルト小麦(品種改良されていない古代品種)または、地粉といって日本で昔から作られている小麦(中力粉に近い)を用いて、シンプル手作りをします。地粉はスーパーで購入できますし、スペルトもインターネットか、こだわりのお店なら手に入るようになりました。

日本はお米の国と思われていますが、実は小麦も昔から作られていたのです。春から夏に稲を作り、秋に収穫。秋から春にかけて小麦を作るという二毛作が行われる地域も伝統的にありました。いまでは生産量がずいぶん少なくなったこの土地に残る作物に感謝の思いで、地粉を味わうのもよいですね。春風で花粉やホコリが舞う季節にも、こんなスーブでほっと一息できそうです。





粉もの手仕事は誰かを誘って

ところで、粉もの手仕事の簡単パスタは誰かと一緒に創るのが楽しいですよ。卒業、転勤、新旧入れ替わりの3月、ありがとうや行ってらっしゃいの集まりに、色々な具を持ち寄って、一緒に粉だらけでパスタを手作り、黄色い菜花を飾れば、オープンハートなホームパーティーになるかもしれません。

古代小麦のスペルト、または昔ながらの地粉 (国産小麦)のお手製生パスタをひらひら浮かせて


photo by タド・ジュンコ

材 料(6人分)
[スープ]
塩         大さじ1と1/2
酒         少々        a
しいたけ昆布だし  1200ml
[パスタ]
スペルト小麦(地粉)  100g
塩         小さじ1/6
水         おおよそ40ml
[具]
かぶ 中3個 (厚めのくし切り)
にんじん     中1本(乱切り)
さといも     300g(皮を剥き半分に切る)
[仕上げ]
醤油       大さじ1
かぶの葉 (菜花)  100g(一口大に切る)
ごま油      少々
粉唐辛子     少々
針しょうが    少々(しょうがをごく細く切る)
白髪ねぎ     少々 (長ネギをごく細く切る)
柚子       少々(皮を薄く剥いて細切り)
(あれば、桜の花の塩漬け  少々 ・ぬるま湯で塩を抜いておく )

作り方
①  スープの材料aで具を煮る。
②  パスタの材料をボールに入れて混ぜ、手でこねて丸め、20分寝かす。
③  ②を麺棒で好みの薄さに丸く伸ばし、放射状に12等分に切る。
④  ③を①に入れて茹でる。
⑤  ④に仕上げ材料の醤油とかぶの葉を加え一煮して椀につけ、残りの仕上げ材料をトッピングする。





ワンネスフード料理研究家:タド・ジュンコ

WRITTEN BY タドジュンコ

タドジュンコ
【インフォーメーション】 ビオ・マガジン発行のヒーリング&スピリチュアルマガジン『anem...