セックスレス? 妻が相手にしてくれない? 風俗通いの表向きの理由はさまざま

風俗を利用する男性の中には、独り身の人も、彼女がいる人も、妻子持ちの人もいます。 
女性からすると、独り身の男性はまだしも、彼女や妻子がいる男性がなぜ風俗に通うのかと思うかもしれません。

男性が風俗嬢に話す動機はさまざまです。パートナーとセックスレスだとか、妻が妊娠中で痛がるからセックスできないとか、彼女や奥さんを性的に見られないとか……。

女性としては、聞いただけで怒り心頭、もしくは悲しいと思うかもしれません。
でもこれはごく表面的な部分の理由です。

今回は性欲の話ではなく、もっと内面にフォーカスしたお話をしてみたいと思います。

決して珍しくない、ある男性の例

ここで私が勤めていた性風俗店(ソープランド)に来店した、スーツ姿のある中年男性のことをお話します。

その男性は基本順序通り、まずきちんとお風呂に入ったあとベッドに移動すると、私にぎゅっと抱き付いてきました。
それに応えてしばらく抱き合っていると、男性が鼻をすする音が聞こえてきました。
顔を見ると、その男性は目を赤くして泣いていました。
そして「今日はこうしててくれるだけで良いから……」と言いました。

その男性の様子に驚きましたが、私は時間いっぱい涙を指で拭いてあげたり、時々顔にキスをしたり、子供を寝かしつけるように背中を優しくたたいたり、頭を撫でたり、鼻水が出てきたら、ふたりでちょっと笑いながら鼻水をティッシュで拭いてあげたりしました。

男性はしばらくすると落ち着いて、そして終わりの時間になったら「ありがとう」と少しはにかみながら言って、帰ってゆきました。

本番行為を含む性的サービスをする風俗ですが、実は、こういった例は決して珍しくないことです。

プライドが高い男性は素の自分を見せる場所がない

人は知らず知らずのうちに、自分にさまざまな仮面をつけることを自ら課しているところがあります。
特に男性はプライドの生き物。仕事での顔、また友人への顔や、家族への顔も少しずつ違うでしょう。

でも、仮面はたくさん持っていても、仮面の下に隠れている素の自分を見せる場所がない人がほとんどです。
そういった男性が、パートナーや家族に見せられない弱い素の自分を解放するため、性風俗店を利用する場合もあるのです。

風俗は疲れた男性の駆け込み寺

風俗という場所は、日常の仮面を外すことができる場所です。

なぜかと言うと、その時限りの春をひさぐ女性に素の自分を見せても、なんの後腐れもなく、みっともない自分を見せられるからです。
知らず知らずに背負っていた重荷も、ここでは下ろすことができます。
さらにはセックスでパートナーを喜ばす必要もなく、彼女に包容力を見せたり、格好良く振舞ったり、ここぞという時に男らしくする必要もありません。

だから、セックスが目的でなくとも、風俗嬢の胸に顔をうずめて子供のように泣くこともできるのです。

男性はなぜ風俗に通うのか

男性がなぜ風俗に通うのか、それは、束の間の癒しを得て、また頭を上げて、仕事や家庭に戻ってゆくため。
私は男性の背中を見送りながら、いつもそのように感じていました。

世の中では後ろ暗いイメージが付きまとう性風俗業ですが、普段、強がって頑張っている男性が、自分の仮面を脱ぎ捨て、弱さを吐露できる場所が多少なりとも必要だと思えます。

パートナーや恋人が、もし風俗に通っていたとしても、ショックを受けて責める前に、まずは一度パートナーと向き合ってはいかがでしょうか。

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WRITTEN BY 森川 七樹

森川 七樹
もりかわ なつき。 元ソープランドで働くソープ嬢。 また、10年以上の主婦経験もあり、家を守...