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未完了は完了よりも残存しやすい


出典:無料素材画像 写真AC

もっと早く仕事を終わらせたい、そして、もうひとりの自分が存在していれば、仕事に追われずに済むと思う人は多いでしょう。仕事における効率性を向上させたいのであれば、ツァイガルニク効果を使用すると効果的です。

未完了の事柄は、完了済みの事柄よりも記憶に残りやすいという現象を生みます。これがツァイガルニク効果です。人が持っている脳は優秀で、未完成の項目は今後、作業を再開する可能性が存在するということで、脳内の短期記憶領域ではなく、長期記憶領域に情報を残すような判断を行います。

このツァイガルニク効果を活用すると、ビジネスシーンにおいて、仕事を効率化させることが可能となるでしょう。



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あえて悪いタイミングで仕事を止める

仕事をきりの良いタイミングで止めるという人は案外、多いといえます。ただ、この方法は仕事を効率化させる良質な方法とはいえません。きりの良いタイミングで終了させてしまうと、脳がこのタイミングで一区切りと判断してしまい、それまでの業務の記憶が流れがちになってしまいます。

仕事において、業務効率を向上させるためには、あえて、きりの悪いタイミングで手を止めましょう。こうすることで、手を止める前の作業が記憶に残存しやすくなり、再開したときにスムーズに仕事を進行しやすくなります。

この方法に慣れないうちは、きりが悪く、心象が悪くなるかもしれませんが、仕事の効率化に役立ちます。この方法を試してみる価値は充分にあります。

記憶力も向上させることが可能


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現代は、次々に新技術や新情報が目まぐるしく入れ替わる時代となっています。マーケティングの手法や技術、流行も入れ替わっていくので、多くの事柄を学んでいかなければなりません。

新情報を脳にしっかり記憶させるにはツァイガルニク効果は有効な方法です。完了する前にあえて、途中で置いておき、時間を経過させ、改めて情報に触れると記憶に直結しやすくなります。

一時的な情報を取り扱う短期記憶領域で、記憶は30秒も持たないといわれています。ツァイガルニク効果を上手く活用し、長期記憶領域の新しい情報を吸収する器官である海馬に情報を取り込む必要があるでしょう。

やってくる様々な情報を取りこぼすことは勿体ないといえます。ツァイガルニク効果を活用し、新情報を次々と、脳に蓄積していくことが重要です。ビジネスシーンにおいて、思い悩むことは少なくなっていきます。


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心理学ライター:響孝二

WRITTEN BY 響孝二

響孝二
新聞記者、心理学ライター 1977年生まれ 北海道出身 公立高校を皆勤賞で卒業後、国立室蘭工業...