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部下のモチベーション向上に使用する


出典:無料素材画像 写真AC

ピグマリオン効果を企業で実践するためには、第一に上司は、自分の部下が仕事のできる有能な社員であると信じなければなりません。そして、第二に上司はその信念に従い、部下には好意的かつ受容的な態度で接するようにしなければなりません。具体的には、笑顔で接し、温かい声を掛けるなどの行為が必要となります。

第三に上司は部下に「君は仕事ができる」ということを伝達し、認識させ、励ましや期待を掛けたりすることを必要とします。この行動により、部下は自信とやる気を持てるようになります。その結果、部下は業務成績を向上させるための行動を取るようになるでしょう。

ただ、部下を有能にさせる、業務を向上させるためには、上司自ら、部下に業務遂行の方法などの助言を行い、手本を示すといった行動も必要となってきます。しかし、上司が部下を信じていないと、指導内容が甘くなってしまいますので、注意が必要です。

情熱を感じられない指導であれば、部下は敏感に察知し、指導を積極的に受け入れない可能性も生じてきます。そして、些細なミスで部下を厳しく注意もしくは叱責すると、部下のモチベーションが下がってしまいます。そうなってしまうと、部下が期待通りの成果を出すのが難しくなりますので、この点にも注意が必要です。





会社の業績向上には必要不可欠

ピグマリオン効果を狙った行動がなぜ、企業に必要かといえば、企業業績には個人能力や仕事への真摯な取り組みが不可欠だからです。企業はその目的を達成するための構成員の集団であるため、企業成績は構成員の仕事の成果に掛かっているといえるでしょう。

そのため、会社の構成員の能力及び仕事への取り組み方が企業成績に反映されることになります。能力が低く、士気が低い社員が多い会社では、好業績を期待することは困難となってしまいます。そのため、業務遂行能力を高め、遂行する方法を高品質へと変換させることに積極的に取り組む社員が多ければ、業績向上を期待させることは可能となるでしょう。

指導者も部下も共に成長することが可能


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ピグマリオン効果を活用すると、個人や組織は成長します。指導側が指導する相手を信じて丁寧に接し、自信を持たせる指導をすると、相手側に自信とやる気が発生します。そして、期待通りの成果が得られます。これが、ピグマリオン効果です。

ピグマリオン効果によって指導される部下は成長し、指導者も指導能力を向上させることが可能となります。その結果として、組織としての目的を達成させやすくなります。そう考慮すると、組織を運営管理する立場の人であれば、ピグマリオン効果の活用は必要不可欠といえるでしょう。


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心理学ライター:響孝二

WRITTEN BY 響孝二

響孝二
新聞記者、心理学ライター 1977年生まれ 北海道出身 公立高校を皆勤賞で卒業後、国立室蘭工業...