ジオマンシーでどんなことを、どんなふうに占えるのか、今回も実占編です。

今回は、15のシンボルを使って占うシールドチャートという、ジオマンシーの奥義で占いました。シールドチャートでの占術例がウェブ記事で公開されるのは初めてではないでしょうか。
ジオマンシーの奥深さを感じていただければ幸いです。

 

【お悩み】

派遣の仕事をしながら、天然石リーディングをされているKさんからお悩み相談いただきました。

来月、派遣の仕事が終了するのですが、今後、天然石の仕事をメインとしていけるでしょうか。天然石の仕事は3年前から、リーディングは今年からはじめましたが、金銭的に不安があります。そして、両親は離婚しているのですが、先日、母が倒れてしまいました。

家族それぞれに今、乗り越えなければならない壁があるような気がします。

今後の流れと、気をつけるべきことを知りたいです。

 

 

【占い結果】

 

photo by 高橋桐矢

シールドチャートの作成方法は「大地からの16の神託 ジオマンシー占い」をご参照ください。
まさに今、運命の変わり目、という結果です。
下の3つのシンボルが最終結果です。ジオミャンシーカードを並べてみました。

photo by 高橋桐矢

 

過去を表す右の証人は「悲しみ」。未来を表す左の証人は「喜び」。
動けない状況を表す「拘束」が今。
今はまだ動けませんが、悲しみを越えて、喜びに満ちた未来になる、という結果です。

 

photo by 高橋桐矢

 

さらにシールドチャートを詳しく見ていきます。

赤で囲った3つずつをトリプシティといいます。

 

右の第1トリプシティはKさん自身を表します。「喜び」「喪失」「白」。Kさんは、今とても不安とのことですが、元々は、楽天的なタイプではないでしょうか。「喪失」は派遣の仕事が終了することで定期収入が減ることを表していますが、「白」なので生活のやりくりはしっかりできるはず。

photo by 高橋桐矢

つぎの第2トリプシティは、「道」「小吉」「大吉」で、問題の本質を表します。今感じている通り、Kさんにとって大きな分かれ目のときです。周りの人が助けてくれて、よい方向に向かうでしょう。

photo by 高橋桐矢

第3トリプシティは、家族を表し、「道」「大吉」「小吉」。お母様が倒れたことはご家族にとっても大きな変化をもたらします。家族それぞれが協力することで、なにげない毎日の大切さを再確認するのです。

photo by 高橋桐矢

最後の第4トリプシティはKさんを取り巻く大きな環境、天然石やリーディングの市場を表します。ここで生き残っていけるのは、「つながり」を持つ人です。まっとうな仕事をしていく「白」の人は生き残りますが、零細業者や素人に近い人もいるので、業界全体ではまだまだ「赤字」のようです。

photo by 高橋桐矢

今回の最終結果となる裁判官は、自分からは動けない「拘束」なので、アドバイスとなる「調停者」を出してみました。シールドチャート図の右下が「調停者」で、「悲しみ」です。

左右の証人にも、悲しみと喜びが出ていました。喜びがあれば悲しみがあり、悲しみがあってもその後には必ず喜びがあります。それが生きていく、ということです。
お母様が倒れたことで、よりいっそう実感なされたのではないでしょうか。
自分が満足できる生き方をしていきたいと。
そして、「悲しみ」というシンボルは、占いと魔術に関しては吉、という特別なシンボルでもあります。Kさんが、天然石とリーディングという仕事を選んだことも、運命的な導きであったのでしょう。

Kさんも感じていらっしゃるように、今とても大事なときです。派遣の仕事は来月で終了とのことですが、もしかしたら引きとめられて続けることになる可能性もあります。天然石とリーディングの仕事は長いスパンで考えて、誠実に地道に取り組んでいきましょう。
今はお母様の看護などで忙しく動けない状況ですが、周りの人が助けてくれます。とにかく今は、目の前のすべきことを順番にこなしていきましょう。その繰り返しの毎日の中で、自分がこれからどういうふうに生きていきたいのか、未来のビジョンが見えてくるはず。
Kさんの新しい出発を心から応援しています。

次回もジオマンシーで実占していきます。

*使用カードは「ジオミャンシーカード」(「ハピタマ!」https://mbhappy.com/shop/products/detail.php?product_id=219)です。

 



占い師・作家:高橋桐矢

WRITTEN BY 高橋桐矢

高橋桐矢
高橋桐矢(たかはしきりや)占い師兼作家。 雑誌「ムー」(学研プラス)に毎月の占い掲載。 著書『占...