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楽しく作品を作って心を癒すコラージュ療法

コラージュは、とは現代絵画の技法の1つで、フランス語の「糊付け」を意味する言葉ですが、紙や糸、布切れなどの素材や、写真や絵の切り抜きを組み合わせることで作り出す創作技法です。

コラージュ療法は、主にマガジンピクチャー方式と言って、雑誌や本の切り抜きを画用紙などの紙に、自由に貼り付けて作品を作る芸術療法ですが、作り手のその時の心理や希望を視覚化するのに適しているのです。

今回は臨床心理士の奥田良子さんのコラージュワークに参加してきましたので、コラージュ療法の話をします。

猫の三四郎くんに見守られ、コラージュワークスタート

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今回の参加者は女性5名。口コミやネットでコラージュワークを知って集まった女性です。飼い猫の三四郎くんがほっこり見守るアットホームな中、粋な和服姿の主催、奥田さんからコラージュワークの説明を受けます。

こちらのコラージュワークには毎回テーマがあり、今回のテーマは「大切にしているもの」。作成時間は1時間です。それぞれ、自分で持って来た雑誌や、テーブルの上に置かれた雑誌を切り抜き始めます。写真の枠に添って切り抜いたり、気になる部分だけ切り抜いたり、切り取り方も人それぞれです。

それを大判の画用紙に好きなように貼っていきます。

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筆者もテーマである「大切にしているもの」を意識しながら切り抜いた写真を画用紙に貼り、作品の完成です。

完成した作品を見ながらディスカッション

1時間で参加者皆さんの作品が仕上がりました。
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ここで自己紹介をしながら自分の作品を発表します。それを参加者全員で感想を述べた後、臨床心理士の奥田さんが、それぞれのコラージュ作品を見ながらコメントを下さいます。

コラージュの画用紙は、それぞれ上下左右4分割して、その貼った位置によってその人の心理が表せると言います。右側は社会的、現実的な部分を表していて、左側は内面、精神面を表しているとのこと。

筆者は右上に大きな赤い花を貼ったので、現実的にパワーが溢れていて、今、仕事に堅実に向き合おうとがんばっているというのが良くわかり、精神面を司る左側には、家族写真や人との交流を表す写真を貼っているので、家族や仲間をとても大切にしていると言われました。

でも、最近、疲れているのもコラージュに出ていて、くたびれたお父さんが猫に慰められている写真が気になって、右下に貼ったのですが、どうやら現実の疲れが出ているらしいと指摘されました。そういったこともコラージュには現われてしまうんですね。
時計は動き出したい気持ちの象徴、貼った人物の顔の向きや物の数にも意味があるのです。
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コラージュワークの効果

その後、お茶とケーキを出していただき、参加者の皆さんと自由に話しながら、コラージュの感想を述べ合いました。そこで印象深かったのが、前回参加した方が、「5年後の自分」というテーマでコラージュを作成したあと、憧れていた服装やアクセサリーを身に付けるようになり、自然にイメージチェンジできたそうです。コラージュは憧れを明確にし、現実に実行させるお手伝いもしてくれるのです。

この日作ったコラージュは、持ち帰って自分の部屋に貼っておくと良いとのこと。例えば「5年後の私」を見える所に貼っておけば、自分の憧れを実現しやすくなるそう。

主催の奥田さんは、年に2回、今までで計4回このコラージュワークを開催しているそうですが、1回目は知り合いのライブとコラージュワークショップとコラボをしたり、カウンセリングルームの相談室でコラージュワークを行ったり、心理的なグループワークとしてコラージュ療法は本当に素晴らしいものとして実感しているそうです。

コラージュ療法は芸術療法として自閉症の子供だけでなく、一般の人でも自分の心の整理や癒しに最適です。象徴分析ということで、臨床心理士はコラージュを見ながらその心理を分析、カウンセリングをしますが、コラージュ療法は作成することで劇的に内面が変化するのではなく、コラージュを作ることで制作者の気持ちが目に見えてわかり、定期的にコラージュを作ることで、内面をゆっくりと改善させることができます

コラージュは自分の手で雑誌から写真や絵をチョイスし、切って貼ることで主体的に関われるワークです。楽しい時間を持てること、自分の考えや気持ちに向き合えるので、作成者自身がコラージュを通し、気づき、考えることができるワークを通し、自分で考える習慣を得られると、主催の奥田さんは語って下さいました。

筆者自身も、ゴチャゴチャしていた自分の頭の中が、コラージュを作ることで整理され、目に見える形ではっきりしたので、とてもすっきりした上、参加者の皆さんと楽しい時間を過ごすことができました。

コラージュのワークはこちらだけでなく、様々な所でワークショップを行っています。コラージュワークショップに行くのはハードルが高いと思う方、実はコラージュは雑誌とハサミとノリ、台紙があれば、どこでも好きなように出来るので、自宅でこっそりやってみてもよいかも知れません。

自分の内面を整理したい方は、ぜひ一度、コラージュで作品作りをしてみてはいかがでしょうか?

【今回参加したコラージュワーク情報】

女性専門カウンセリングサロン 浜田山コトノハ
http://www.h-kotonoha.com

臨床心理士 奥田良子
精神科クリニック、スクールカウンセラー、吉祥寺でカウンセリングルームを主宰している。
著書「大人になれない若者たち~どう理解しどう育てるか」
「20大の倫理と病理」(共著)「心の時代を考える」(共著)



WRITTEN BY ウラスピナビ 編集部

ウラスピナビ 編集部
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