若い方に求められる仕事のスタイルの一つに「クリエイティブ」なスキルを挙げる企業が近年増えてきました。一定のパターンが存在する大企業の中でも、一見すると型破りながらも、新しいことに挑戦する若い方のスタイルが評価されるようになっています。
特に「新しいこと」「常識を破ること」となると、周囲からの反対もあります。また、若年者となると、まだ十分に力を発揮できないため、企画書の提出の段階で問題点を指摘され、結果的に準備した努力や過程が評価されないことも十分にありえることです。
しかしながら、新しいこと、常識破りなことは時に劇的に社会を変えてしまうことがあります。20世紀の科学、物理学の世界で「天才」に数えられる一人であるノーベル物理学賞を受賞したアルバート・アインシュタイン博士は次のように語っています。

「想像力は知識よりも重要である / Imagination is more important than knowledge.」

日本では、知識の「量」を試験として、大学入試や資格取得のための受験勉強とされることが多くあります。しかし、前代未踏の新しい世界を作り出すときに、過去に学んだことを反復するだけでは、全く新しい世界を築くには十分ではないのです。

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・クリエィティブな仕事に欠かせない事とは?

アインシュタイン博士はそのようなクリエイティブな仕事をする上で最も大切なことは「想像力」であると語っています。新しいことを挑戦するとき、何をイメージし、将来、どのような展望があるかを考えることでもあるのです。

そのとき、過去の慣習や流儀に囚われすぎる、つまり「知識」だけに縛られると新しいことを生み出せなくなってしまいます。何か新しいことをするためには、存分に若いときの想像力を働かせ、新しいことに挑戦する気持ちこそが大切になる、ということを意識しておくと良いでしょう。





・職場でクリエィティブな仕事をするための条件

想像力を磨くためには、ストレスのない環境で、常に何かを吸収する気持ちを忘れないことが大切です。アインシュタイン博士が尊敬していたアイザック・ニュートン博士の逸話の中にも「万有引力」を思いついたのは、庭でりんごが落ちたことで、お互いに引き合う因子として「重力」があるのではないか、と想像したことから理論のイメージができた、という説もあります。

周囲の方や多くの方が「常識」と思っていることは過去の知識の積み重ねでしかなく、決して新しい理論や全く新しい考え方につながるものではない、という点を踏まえて、ぜひ若い皆様はクリエイティブな仕事に挑戦してみてください!





心理学ライター:響孝二

WRITTEN BY 響孝二

響孝二
新聞記者、心理学ライター 1977年生まれ 北海道出身 公立高校を皆勤賞で卒業後、国立室蘭工業...